令和元年12月以降、中華人民共和国湖北省武漢市において発生した新型コロナウイルス関連肺炎が国内においても発生しています。
当初、ウイルスの正体が見えなかったこともあり、感染力は強く、致死率も高いと恐れられていたのですが、最近では日本人における致死率は決して高くなく(成人病などの慢性疾患保有者の致死率は健常者より比較的に高いが)感染しても80%に方が無症状であるとの報告もあります。
これを受け日本においても徹底的な感染防止策に終始する考えから、ウイルス感染の予防策を取りながら経済を動かしていく(ウィズ コロナ)考えにシフトしています。
われわれ歯科医療関係者においても当初はウイルスの正体が見えず、歯科診療における感染リスクは高いとの報道から診療の自粛・短縮を行ってきたところです。
しかしながら日本において現在(令和2年10月)のところ、歯科診療所内で患者さんと歯科医師・歯科衛生士等の医療スタッフとの間での感染は1ケースも報告されておりません。
そして今後、人類とこのウイルスとのお付き合いは、数ヶ月単位でのものではなく数年単位になるであろう事も予測できて参りました。そうであればいつまでも歯科診療の自粛・短縮を続けると新型コロナ感染症に罹患する以上の問題が発生して参ります。
口腔は健康の源です。われわれのプロフェッショナル口腔ケアで、むし歯と歯周病を減らし健康な口腔を維持することが、健康長寿につながることは以前から証明されています。
そこで当院では、患者さんに安心して治療や口腔ケアを受けて頂けるように、現在考えられる安全で持続可能な感染症対策を取り入れました。
①最新型診療チェアーの導入
診療中の手指でのハンドル操作を軽減させるため、新型の診療チェアー(モリタT300)を4台導入しました。
②口腔外バキュームの導入
歯を切削したり、歯石を除去する際のエアロゾル(気中分散粒子系、煙霧体)が室内に汚染させるとの報告を受け、院内6台の全てのチェアーに導入しました。このバキュームを可動させることでエアロゾルの発生はほぼ防げるようになりました。
③診療チェアー間のついたて拡張
診療チェアー間のついたてを拡張することで治療中のエアロゾルの広がりを遮断し、今までより患者さんのプライバシーを確保することが出来ました。
④最新型エアコンの導入
診療室2機、待合室1機の天井カセット型エアコンを最新型のダイキンエアコンに交換しました。この新型エアコンの導入で、室内の空気を外部の空気と交換しながら、冷暖房を稼働させることが可能となり、真夏や真冬の窓を開けての空気交換回数を減らしながら、新鮮な空気を室内に取り入れることが出来るようになりました。
⑤空気清浄機の設置
⑤空気清浄機の設置
以上の様な設備面での対策に加え、ソフト面での対策として、
①受付時の検温と手指消毒用アルコールの設置
受付において手指消毒用アルコールを設置しておりますのでご利用下さい。また、受付での検温で体温が37.5℃以上おありの患者さんに付きましては、診療日の2週間程度の延期をお願いしております。
②スタッフのフェースシールド着用
診療中患者さんと診療チェアー周辺で直接接するスタッフは、マスク・グローブは勿論のこと、飛沫感染防止のためのフェースシールドを着用しております。保健所の見解においてもフェースシールド着用での診療は濃厚接触にはあたらないとの報告を受けております。
堀歯科医院は、ハード面ソフト面万全の体制で患者さんをお迎えしております。口腔内の問題でお困りの方は、どうぞご相談下しませ。
なお、要介護状態で来院困難な患者さんに対する、訪問診療も可能な限りの感染予防対策を講じて再開しております。お困りの方はご相談下さいませ。