予防歯科

「予防歯科」ってなに?

ひと昔前には、歯が痛くならないと歯医者さんに行かない!なんて言う人たちが、たくさん居られましたよね。
でも、最近では、歯を悪くさせないために歯医者さんに通う人たちが急増しています。この歯を悪くさせないように歯医者さんに通うという考え方を「予防歯科」というのです。

むし歯になりやすい人なりにくい人?

GK067_L-three皆さん、学生だった頃を思い出してみてください。学校の歯科検診の日、毎日しっかりと歯磨きをしていたのに、むし歯と言われる子がいたり、あまりお口の中には興味がなさそうで、いつも歯は汚れたままなのに、異常なしと言われる子がいたり、納得出来ない結果と感じることが多くあったでしょう。
なぜ、そんな理不尽とも思えるようなことが起こるのでしょう?
それは、むし歯の原因が、歯についた汚れ(砂糖)のみとは言い切れないからなのです。

なぜ、むし歯になるの?

人の歯が、むし歯になるメカニズムをお話ししましょう。
お口の中には常に数百種類のばい菌が住んでいます。その中で、むし歯を作るのに関与しているばい菌がいます。ストレプトコッカス・ミュータンス(以下ミュータンス菌と呼びます)がそれで、むし歯の主な原因菌は、このミュータンス菌です。ミュータンス菌は歯の表面にバイオフィルムと呼ばれる膜をはって住みついています。人が食べ物を摂取すると食べ物カスが、その上にひっつきます。ミュータンス菌はその食べ物のカスの糖分を栄養源にして活動し、不要になった排泄物を出します。その排泄物が酸度の高いもので、それによって歯の表面が溶かされていく、これがむし歯なのです。

人によっては、このミュータンス菌をほとんど持たない人がいて、その人は歯を磨く努力が足りなくてもむし歯になりにくい傾向にあり、逆にミュータンス菌を多く持つ人は、少しの磨き残しからでもむし歯になってしまう可能性があります。

もし、みなさんのお口の中にいるミュータンス菌の数を減らすことが出来れば、みなさんのむし歯被患率も減少していくことでしょう。

どうすればむし歯になりにくくなるの?

GN037_L-threeそれを現実のものとするために考えられたのがPMTCと呼ばれる歯面清掃法です。PMTCは、歯医者さんや歯科衛生士さんに行なってもらうもので、金の表面に付着した汚れとともにミュータンス菌の作るバイオフィルムも、はがして取り除く効果があるため、一定期間むし歯になりにくい環境を作り出すことができるのです。定期的にこのPMTCを受け続ければ、ミュータンス菌は抑制され続けるので、健康な歯を維持することが可能となります。

このPMTCは、歯周病の病原菌も共に除去してくれるので歯周病予防にも大きな効果が期待できます。

さぁ、皆さんも「予防歯科」をはじめて、一生自分の歯で、美味しく健康な食事を取り続けられるようにしてみては如何でしょう。

PMTCの料金

今まで一部のメインテナンス料を自費で頂いておりましたが、現在保険の範囲内で同質のメインテナンスを提供するようにしております。このことで以前よりお安く予防歯科を推進できるようになりました。お気軽にお申し付け下さい。
メンテナンスではお口の中の状態、その他(患者様の年齢や受信の間隔など)によって内容が多少異なりますが、
主にPMTCの他に、『◎歯周病の検査(歯周ポケット測定)◎歯石除去 ◎ブラッシングのワンポイントアドバイス ◎歯肉マッサージ(PMTC料金に含む) ◎義歯の清掃管理』など、といった内容で行なっています。